Twitter上で良くみかけるのが交換や譲渡を募集するツイートですが、それに関係する注意喚起ツイートをよく見かけるようになりました。
その中で私が気になったのが”梱包方法”と”送料”の問題です。
実は私は郵便局で働いていた経験があるので、このあたりは詳しいのですが働く前までは全くわからずとりあえず「定形外で」みたいな感じでした。
実はこれ損していることも少なくありません。
そこで、今回は送料を安くしつつも安全に郵送するテクニックについて紹介していこうと思います。
元郵便局員が教える!送料の仕組みとテクニック!
今回はTwitter上でのグッズ交換・譲渡だけでなく、オークションやメルカリなどのフリマサイトでも活用しているので、取引が多く郵便局での発送が多い方は参考にしていただければと思います。
ちなみに、缶バッジやDVDなどの梱包のテクニックについてはこちらの記事で紹介しています。
www.teatime.siteまずは、郵送料金の仕組みを簡単に解説しますので、送料を安くするテクニックが知りたい方は目次から「送料を抑えるコツ!」まで飛ばすことをおすすめします。
みんなが使う”定形外”は理解できてますか?
私自身も郵便局で働いてわかったのが「定形外」についてです。
この定形外ってしっかり理解できていない人が多くて、とにかく一番安い郵送方法だと思っている人もいるみたいなのですが、実はそれは間違いです!
定形外というのは、荷物のサイズを表していて、わかりやすく言うと定形内ではないものを定形外といいます。
定形内はサイズが重さ50g以内、縦最大23.5cm・横最大12cm・厚さ1cmまでのものに限るので、どれかがオーバーした時点で定形外になります。
例えば、以下のような考え方です。
- 封筒に入ったL版の写真→重さもサイズもオーバーしていないので62円
- プチプチ2重で梱包した缶バッジ→重さ20gでサイズは定形封筒に入ったけど厚みが1.5cmになってしまったので定形外で120円
- 厚紙で挟んだ色紙→重さも縦の長さもサイズ内だけど横幅が14cmになったので定形外120円
こんな感じで、定形内のサイズから何かがオーバーしてしまうと定形外で郵送することになります。
またその際の料金は重さで決まります。
詳しくは郵便局のHPで紹介されています。
www.post.japanpost.jp2017年の夏頃から定形外の中でも規格外と規格内というサイズ分岐があり料金が変わっているので、A4サイズより大きいものや厚みのあるものを送付する際には送料が高くなることがあるので注意が必要です。
普通郵便と伝えるのがベスト
では「定形外で」じゃなくて何と伝えると誤解が生まれないかというとそれが「普通郵便」です。
普通郵便は、いわゆる皆様の手元に届く一般的な手紙と同じです。
みなさんが「定形外で」と言って窓口で送ったものやポストに入れたものは基本的にこに手紙と同じ扱いで郵送されていると思ってください。
送料の決め手は郵便物の大きさと郵送方法とオプションで決まると考えるとわかりやすいと思います。
このように、サイズ+郵送方法+オプションで料金が決定されまます。
オプションはつけないことが多いのですが、例えばチケットであれば追跡と保証がある簡易書留が使用されることが多いです。
先程の缶バッジを例にとると、プチプチ2重で梱包した缶バッジが重さ20gでサイズは定形封筒に入ったけど厚みが1.5cmになってしまったので定形外で120円、これを急ぎなので速達で送る場合はプラス280円、貴重なものなので保証と追跡とつけたいので簡易書留にしたい場合はプラス310円、合計の送料は710円ということになります。
この場合窓口で伝えるべき情報は「この郵便物を簡易書留速達で!」ということになります。
サイズは窓口で局員さんが確かめてくれるでしょう。
また、それより安い方法があれば提案もしてくれますが、ここに「定形外で!」を加えてしまうと「どうしても定形外じゃないといけないのかな?こだわりがあるのかな?」と思ってしまう局員さんもいて、損することがあるのでご注意ください。
(私が働いているときは頑なに定形外を突き通すお客様もいらっしゃいました笑)
- 特定記録:プラス160円
- 速達:プラス280円(重さによって変動あり)
- 簡易書留:プラス310円
- 一般書留:プラス370円(金額によって変動あり)
送料を抑えるコツ!
料金の仕組みを紹介してきたのですが、ここからは絶対に覚えておきたい郵送のポイントをご紹介します。
1.CDやDVDの円盤や漫画などはゆうメールがお得
ゆうメールは1kg以内のCDや漫画などの情報媒体を安く郵送できる方法です。
www.post.japanpost.jp例えば漫画3冊を郵送するのであれば、普通郵便でよりもゆうメールの方が安くなる可能性が高いです。
ただ、先程述べた規格外・規格内の問題があるので、どのように梱包するかによっても送料は変わります。
またゆうメールで郵送する場合は、中身がCDなどの情報媒体であるかを局員さんに確認してもらう必要があります。
なので、持っていく時に封をしないよう注意が必要です。
2.A4サイズのものや書類はレターパックが断然お得
レターパックは、封筒と送料が一体化されたもので梱包の道具を準備する必要がありません。
- レターパックライト:厚さ3cmまで、追跡あり、相手に手渡しなし
- レターパックプラス:厚さ制限なし、追跡あり、相手に手渡し、速達並みの速さ
このような違いがあり、普通郵便に特定記録や速達をつけるよりも断然お得になることがあります。
ただし、保証がついていないのが書留との大きな違いなので注意しましょう。
クリアファイルや雑誌などの郵送にかなり便利です。
宛名を書くところに品名の記入も必要なのですが、私は友達から「同人誌」とかかれたレターパックライトが実家に届いて戦慄しました。
嘘は良くありませんが、配慮は必要かとおもいます(笑)
3.ゆうパックは30kgまでなら入れ放題
重い荷物を郵送するのであればゆうパックがおすすめです。
ゆうパックは郵便物とは違いサイズと距離で送料が決まり30kgまでなら郵送可能です。
縦横高さの合計でサイズが決められ、それをどこの地域に送るかで料金が異なります。
なので、できるだけ小さい箱に詰め込むのが安くするポイントです。
郵便物とイメージが強い人は重さで料金が変わると思いがちなのですが、
縦横高さの合計が120cmで10kgの荷物
縦横高さの合計が110cmで25kgの荷物
は送り先の地域が同じであれば料金は変わりません。
サイズの測り方に注意していればお得に活用できます。
お得に郵送!局員さんの手も借りてみるのがおすすめ
ここまで長々と書いてしまいましたが、郵送に関して一番詳しいのは局員さんです。
そのグッズや商品を、安く届けたいのか大切に届けたいのかなど相談すれば最適な方法を教えてくれます。
なので何度も言いますが安易に「定形外で」と持っていくと失敗する可能性もあるので注意してください。