私、20代も半ばになったところなのですが、人生初のピルを処方してもらいました。
きっかけは生理痛と生理不順による苦しみに耐えられなくなったことです。
中学3年生で月経がきてから約10年程ずっと生理に悩まされてきました。
その解決方法としてピルに頼ることにしました。
同じような悩みを持っている女性の方に向けて、今回は私がなぜピルをもらうことにしたのか、そしてピルを処方してもらうまでをお伝えしたいと思います。
※以下、かなりオープンに書き綴りますが、私は生理を恥ずかしいことだとは思っていません。もしも、私と同じような悩みを抱えている方がいたり、ピルの処方について悩んでいる人がいたら、少しでも親しみをもって読んでいただけるように、と考えています。生々しい表現等が苦手な方は、読まないことをおすすめ致します。
- なぜピルを飲もうと思ったのか
- 私の症状
- これまで試したこと
- 彼氏・友達・親には言った?
- ピルへの不安は少なからずあった
- 産婦人科に行くことにも抵抗があった
- 実際にピル外来に行ってきた
- 低用量ピルは正真正銘の”お薬”
- ピルは妊娠できなくなるわけではない
- ピルを飲んでの体調の変化は?
- もっと早く出会いたかったピル
なぜピルを飲もうと思ったのか
もう10年も悩んできたのになぜこの年齢で突然ピルを飲んでみようと思ったか、についてですが、Twitterで低用量ピルをおすすめするツイートを見たからです。
本当にそれだけ。
というか、それまで私の中に生理痛やPMSは病気、それに対抗する薬としてピルが有効、という考えがありませんでした。
後述しますが、私はピルを飲み始めて良かったと感じているので、Twitterで発信してくださった方に感謝しかありません。
ツイ廃も捨てたもんじゃない。
そして、今までピルを飲むという考えに至らなかった無知さと、誰も教えてくれないんだ、という事実にがっかりしました。
とにもかくにも、生理に関することで悩みに悩んでいた私は、今まで様々な方法で解決をしようとしてきましたが、どれも失敗しているため、まだやったことがない低用量ピルも試してみよう、という気持ちでした。
私の症状
1日目〜3日目の生理痛が重すぎる
年に1回〜2回は地獄の中の地獄で拷問のような痛みに動けなくなるときもありました
経血の量が多い
昼間でも「多い日の夜用」のナプキンを使用しないと間に合わないくらい
PMS(月経前症候群)がひどい
生理前の倦怠感、イライラ、暴食、肌荒れ、むくみ
生理不順
いつくるかわからない生理に怯えながら生きる
ざっとこんな感じで、まあ生理がだるいわけです。
女性ならみんな感じますよね。
今まで我慢してなんとか生きてきたのですが、年齢を重ねるにつれてこれが耐えられなくなりました。
そこで新しい方法で解決しようと考えました。
これまで試したこと
とにかく様々なことを試しました。
毎月頭を悩ませる、しかもPMSも合わせると月の半分ぐらいは調子が万全ではない状態で、社会人になってからは自分でコントロールできない体調に頭を悩ませました。
以下は私が試したことの一部です。
・産婦人科に行く
子宮の病気などを疑いましたが何も異常はありませんでした。
「あなたは生理が重い人。薬を飲んで、それでも耐えられなかったら強い薬を出します。」と先生になだめられました。
すがりつくような思いでしたが、市販の痛み止め(バファリン、ロキソニン)で痛みを抑えられるうちはまだ大丈夫だよと言われました。
ただしこれは私の場合です。
現状、市販の痛み止めでは効かない人や、そもそも生理痛が重い人は、一度産婦人科の受診をおすすめします。
余談ですが、私は学生の頃に行ったので「若いのにママになるのね〜!」っていう目で見られました。
周りのママさんたちは幸せそうでしたが、私は生理痛の地獄でした。
・痛み止めを飲む
1日目、2日目には必ず痛み止めを飲んでいます。
ポーチの中には常に痛み止めを入れていて、これがないと不安になります。
もちろん家にも常備。
これは一時的に痛みを抑えるだけなので、結局毎月苦しむことには変わりありませんでした。
・生理周期の管理アプリを使う
ルナルナ、ラルーンなど様々なアプリを使って周期を管理しようとしましたが、生理日予想はことごとくはずれてパンツや布団が血だらけになることも多々ありました。
アプリはそもそも生理周期が整っている人用なのかな?
私には生理がきた日をチェックするカレンダーにしかなりませんでした。
・体を温める
温める系のものは一通り使いました。
夏でも冷房にさらされないように腹巻きとかしてました。
結局どの方法もイマイチだったのですが、私の中での今の一番は「腰ホットン」です。
カイロのように局所的に熱くなるのではなく、広い範囲をじんわり温めてくれて生理痛の痛みが和らぐ気がします。
本来は腰に貼るものですが、お腹に貼る時もあります。
カイロと比べると値段は少し高いですが、生理痛の痛みに比べればマシ。
これも常備しています。
・「生理痛 緩和」「生理痛 軽減」と調べる
生理痛に苦しみながら、どうにかしたい、むしろどうにかしてほしい、何か打てる手があるならやりたい、という気持ちで毎月調べていました。
毎月「温める」「体を冷やさない」とか出てきて「やっとるわ!!!!」という気持ちになる。
気がたってるからね。
・ツボを押す
→生理痛に苦しみながら毎月調べては・・・以下略
まあこんな感じで一通りいろんなことを試しました。
まだ漢方だけは試していないのですが、漢方より先に低用量ピルにたどり着いたというわけですね。
彼氏・友達・親には言った?
言いました。
というか、聞きました。
親と友達は私が生理で苦しんでいることを知っていることもあり「ピルって飲んでる?」「ピル知ってる?」と聞きました。
親はピルと聞くと避妊の薬だと認識しているようでしたが、私が事情を説明すると「なるほど」といった感じでした。
あと、彼氏にも話しました。
彼氏は私が生理が重いことを知っているし、旅行に行くときやお泊りのときに生理が被ることもありました。
私が生理で悩んでいることについて何かを言われたわけでもないのですが、一応報告として伝えました。
ただし、避妊目的ではなくあくまで治療のためだと伝えています。
ピルへの不安は少なからずあった
正直、ピルへの不安はありました。
私自身、中学校の保健体育の時間には避妊の薬として習ったし、飲んだときの副作用とかも気になりました。
でもそれよりも私にとって辛いのは生理で、何よりも優先して解決したいことでした。
低用量ピルに関する記事を読んだり、Youtuberの動画を見たりしましたが、結局自分で行かないとわからないことだらけです。
生理痛がひどくて産婦人科にいったときもそうだったのですが、一人ひとり体の状況が違うためネットの情報だけで正解を見つけるのは無理です。
なので、不安ながらも「もしかしたら生理の悩みが解消できるかもしれない」という希望も持ちながら病院に行くことにしました。
産婦人科に行くことにも抵抗があった
私は結婚・出産適齢期と言われる年齢なので、産婦人科に行くとどうしてもそういったものがチラつきます。
妊婦さんが憎いとかそういうものではなく、ただ単純に場違いじゃないのかと不安でした。
赤ちゃんができて幸せそうな女性の中と生理で悩んでいる女が同じ待合室にいるのかと。
あと、やっぱり産婦人科のメインは出産なんじゃないかと。
生理の悩みは軽く考えられたら嫌だなと。(たぶんこれ考えてるときPMSとかでネガティブモード入ってました)
そんなこんなでピルについて調べていると、低用量ピルであれば「ピル外来」でもらうことができるとのことでした。
会社の近くにあるクリニックで、ピルや漢方の処方、不妊治療など女性のお悩みを全般に扱っている場所があり、そこに行くことにしました。
ちなみに、Youtubeを見ているときに広告が出てきて存在を知ったのですが、ピルの処方ができるアプリもあるそうです。
外来に行ってから出会ったため、私自身使ってはいないのでですが、もし病院に行きにくい人や、ピルのことを知りたい人がいたらこんなのも便利かもしれません。
実際にピル外来に行ってきた
ピルをもらうときに悩んだのが、いつ行けば良いのか。
低用量ピルについての知識が無い私は、一体どんなタイミングでピルを飲み始めるのか、どうやったら次の生理をコントロールできるのかがわかりませんでした。
数週間後に温泉旅行を控えていたこともあり悩んだのですが、素人がいくら考えても全くわからん。
ということでとにかく予約したピル外来へ行きました。
ちょうど前の生理が終わって1週間ぐらい経った頃で、なぜか不正出血をしている日でした。
ピル外来は一般的なクリニックなどと変わらず、受付を行って待合室で待つ、呼ばれたら診察室へ、という感じでした。
私が行ったところは、番号で名前を呼ばれる+個室で診察でプライバシーにもかなり配慮されていました。
ちなみに、スタッフさんは皆さん女性だったのでカルテなども書きやすかったです。
低用量ピルは正真正銘の”お薬”
私が行ったクリニックは先生も女性で、初めての低用量ピルだと伝えるとかなり丁寧に説明をしてくださいました。
ピルは「薬」なので体の悩みを改善するためにあるものだということ。
血栓症などのリスクもあるが、それは他の薬も一緒で、ピルだけが特別やばいというわけではないということ。
私の健康状態や既往歴からピルを飲んでも問題なさそうなことなどしっかりと説明をしてくださいました。
生理はホルモンが増減するからしんどくなるけど、一定にすることで楽にするということを目的としたのが低用量ピルだそうです。
なので飲むことでPMSが楽になったり、生理痛が軽くなる効果が期待できるそうです。
ただし、ホルモンを一定化するために初期段階は増減しちゃうから、飲み始めは生理前のような、だるくなる、むくむ、眠いなどの症状が出ることもあるらしいと。
これがいわゆる副作用というやつだそうです。
あと、低用量ピルもいくつか種類があり、薬なので体に合わないものも中にはあるということでした。
その場合は種類を変えたりすることで対応できるとのことです。
ピルは妊娠できなくなるわけではない
私が気になったのは、ピルを飲むことで妊娠に影響があるかということです。
ピル=避妊というイメージがあった私は、将来は子供が欲しいと考えているので、ピルのせいで妊娠できなかったらという不安もありました。
しかしこれに関しては完全に否定してくださいました。
確かに低用量ピルにも避妊効果があるものもありますが、子供ができなくなるわけではないそうです。
毎月の生理は子宮にダメージを与えているから、女性にとっては本来無い方が良いものだそうです。(ここはめちゃくちゃ頷きました。)
ピルはその子宮へのダメージを軽くできるから、むしろ赤ちゃんが欲しい且つ生理痛で悩んでいる人には低用量ピルをおすすめしているとのことでした。
ピルのせいで赤ちゃんができないということはなく、もし赤ちゃんができない場合はもっと他に原因があったりするからそのときはまた相談してね、と優しく相談にのっていただきました。
私のように生理不順のまま妊活をするとより子供を授かるタイミングが読めずストレスになってしまうこともあるそうです。
ちなみに、私は月経困難症という正式な病気なので保険適用です。
ヤーズという28錠の薬をもらって初診料も含めて3000円程度でした。
ピル単体では種類によって値段は違いますが、月に2000〜2500円で手に入るとのことです。
ピルを飲んでの体調の変化は?
私の場合はもらったその日から低用量ピルを飲むことになりました。
生理をずらしたいなどの相談をすると、先生が飲む日を計算してくださった結果、当日からでOKだそうです。
毎日夕食後に飲んでいますが、特に体調に変化はありません。
低用量ピルのせいで特別何かが悪くなったということはありませんが、今の所特に良くなったこともありません。
生理日をコントロールしたおかげで、低用量ピルを飲み始めてからまだ生理がきていないので、次の生理のときは腹痛や経血量も見たいと思います。
飲み始めということもあり、PMSも普通にあります。
胸がはったり、だるくなったり、体重が増えたり、いつもどおりです。
ですが、いつもどおりだからこそ安心というか、まずはヤーズという低用量ピルが私の体に合わないことはないようでした。
もっと早く出会いたかったピル
今回ピル外来に行って、低用量ピルをもらってみて、想像していたよりもハードルが低くて驚きました。
むしろ、これだけの労力で今までの生理の苦しみが解消できるかもしれないなら、もっと早く低用量ピルを飲むべきだった、と思っています。
まだ生理痛についてはどうなるかわかりませんが、生理日コントロールに成功して温泉旅行を全力で楽しめただけでも満足です。
また、何か発見があればブログに書きたいと思います。
※3月15日追記
ピルを飲み始めて1ヶ月が経ったので、その変化をブログにまとめました。